昔、放課後等デイサービスの指導員という立場で仕事をしたことがあった。
放課後等デイサービスに通うこどもたちは、障害をもっている関係で特別支援学校または普通学校の特別支援学級に通う。
普通学校では、特別支援学級でいくつかの授業をうけ、他教科は普通学級でうける形態が多いようだ。
特別支援学級の生徒の関係は同じくらいの理解度で過ごすので普通学級より居心地がいいらしい。
普通学級で過ごす場合、障害があることへのいじめもあることや自分のことを理解してくれていないストレスがその子たちを苦しめるらしい。
学校での活動がおわったら、放課後等デイサービスに来る子もいる。
放課後等デイサービスでの指導員は“遊び”や“お話し”を通じて、少しでもこどもたちの“心”がリラックスできるよう努めている。
その中で子どもたちの腕に線が入っている?のを見たことがある。
じぶんへのいじめである。
それを防ぎたいと思った。
指導員の担当する時間に絵本の読み聞かせがある。
”自分を大切にしてほしい”ということを意識させたい一心だった。
絵本の絵を通してそのことをイメージしてもらえる本があった。
そのとき読んだ本が“おへそのあな”である。
最初は赤ちゃんが保護者のおなかの中の“おへそのあな”から
おにいちゃんがみえる場面。
みえる、みえる。おにちゃんが見える。なにしてるのかなぁー。
おかあさんへおにいちゃんが
「みてみて、ロボットつくったよ。うまれてくるあかちゃんにあげるんだ」
そして、おねえちゃん、おとうさん、おかあさん、おじちゃん、おばあちゃんへ続きます。
あなたが生まれてくることが待ちどおしい
あなたを愛しているんだよ
それが“おへそのあな”から見えてきます。
ここに通うこどもたちは今後も心に傷を負うこともあるだろう。
でも愛されていること、愛してくれている人がいることを忘れないでほしい。
そう感じ読んでいました。
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