沖縄慰霊の日

6月23日は沖縄慰霊の日だった
日米両軍の激しい戦闘で、住民を含む約20万人が命を落とした地上戦から79年。沖縄本島南部の慰霊碑では、犠牲者を悼み、手を合わす人々の姿が早朝から見られた。と新聞に記載されていた。
 
今九州は梅雨
毎日のように、大きい雨粒が地面をたたきつけるように
矢のように上から降ってくる
短時間豪雨となって
 
沖縄での戦闘では
上空からものすごい数とものすごい勢いで実弾の雨が降ってきたのだろう
雨なら当たっても濡れるだけだが、実弾が降ってくる
当たったら死んでしまう
 
なぜ同じ人間同士なのに
 
それしか方法はなかったのか
 
早朝から手を合わされる方々は、
安らかにお眠りください
そして
世界が平和になりますように
との思いで毎年この日を迎えられるのだろう
 
なのに
世界では戦争がなくならない
 
梅雨の雨は
なくならない戦争に対して
 
お亡くなりになられた方々の涙
かみなりは怒りかもしれない
 
6月23日の3日前に沖縄は梅雨が終わりとなった
世界で起こっている戦争も即座に終わりを迎えてほしい
 
自国(自分)の権力ばかりに目がいって
もっと気を配らないといけない地球のことを後回しにしている
 
地球あってのわたしたちなのに
 
戦争という環境破壊・人類破壊はいい加減にもうやめてほしい
 

うまくいくために

会社の話をした
 
「注文してもらったんだけど、問屋経由じゃなくて
メーカーさんへ直接仕入れしてもらいたかったんだよねー。
利益が結構違うんだよ」
 
「わたしのところでもあった。メーカーさんへの交渉をわたしも
別のひともしていて、別の人が先に注文してしまったんだよねー。
もったいない交渉をしてたんだよねー」
 
「でも、利益率のことは事務の人しらなかったんだよねー。
伝えてたらよかったのに。」
 
「俺もメーカーへ聞いた後、すぐ出発しないといけなくて伝え忘れてた」
 
「じゃー、割引率を伝えてなかったことからお詫びして、再度注文してもらえば?」
 
お詫び?
なんで俺がと思った
 
嫁さんは会社で前いた同僚とは10年一緒だった
 
その人と一緒に仕事をしていた時
家に帰ってきて、その人の話がよくでていた
 
仕事のやり方や出る言葉がよくない、と
 
だから言ってみた
 
「あんたも、前の人の批判をまぁまぁしてたけど、よく一緒に10年やれたね。俺だったらどうだったかな?」
 
「うまくいくために、わたしもお詫びしたり、同意したり、いろいろとやったよ。夫婦もうまくいくためにそうすることもあるでしょ。だからうちも28年続いているの」
 
説得力があった

独特の言い回し

佐藤愛子さんの

“90歳で何がめでたい”

プロモーション映像を見た

 

出版社の編集者が佐藤さんに聞いた

「俺も50代後半なのですが、いいおじいちゃんになるにはどうしたらいいですか」

「いいおじいちゃんになる必要はないわよ。おもしろいおじいちゃんになりなさい」

 

とセリフ

 

それを世間話でおふくろに話をすると

「おもしろいおばあちゃん?わたしの場合は自然体でいればいいのか」

「いや、あたしゃ、自然を飛び越えるから、人が引くかもしれんなぁ」

 

独特の言い回しだった

 

嫁さんと昔話になった

 

わたしが家庭をかえりみない普段の行動

毎日飲みに行って帰りが遅い

帰ったら文句を言う

などなど

 

わたしのことを

おふくろや妹たちに実家で相談

 

嫁さんが真剣だったのが伝わったのか

妹たちはわたしのことをこう言ったらしい

 

「やさしいとこあるど」

「中学校時代は頭よかったもんね」

 

妹たちは嫁さんの様子がおかしかったので、

 

こりゃいかん、離婚されては!

 

と思い、わたしの少ないよかった点を探し出し必死に伝えた

 

独特の言い回しだったよ」

と嫁さんは当時を振り返り笑っていた

 

23年前

結婚して3年目のことであった

つい思い出したあの時を

今、嫁さんがmother(マザー)という番組をTVerで見ている
 
母親とこどもとなった
 
縁があって家族になった
 
家族になるはずではなかったが家族になった
 
そこで繰り広げられる“こころを表現している”内容みたいだ
 
目の前にいつもいた娘が突如いなくなる場面
motherの場面は、そこからはじまっている
 
8年前、わたしは単身赴任で熊本に住んでいた
その熊本で大地震が起こった
 
地震がおこった前日、わたしは福岡にいた
出張で福岡に来ていたのだ
出張の2日目だった
 
熊本で大地震は起こった
 
わたしのいたところは福岡でも熊本よりの場所だったので
震度5強の揺れがあった
当日の夜はニュースを夜通しつけていた
すごい地震だった
 
家族へ連絡をしたが、回線がパンクしており電話はすぐには通じなかった
連絡がとれたのは地震発生後、2日目だった
 
家族へ連絡
その後実家へ連絡
 
おふくろは
「無事やったなー。よかったー。2日間も連絡がとれんかったから
 心配で、心配で。」
 
わたしが熊本に単身赴任で行っていたため、
熊本で地震にあったと思っていたようだ
 
おふくろは目の前にいつもいた存在が突如いなくなるような
そんな不安に襲われたのだろう
2日間いてもたってもいれなかったらしい
 
番組の内容と沿った話ではなかったが
motherというタイトルに触発され
8年前のことを思いだした
 

空の国では

今日は雨が激しかった
 
スマホから
線状降水帯がくることを伝える
あまり聞きたくない音が鳴った
空の上からゴロゴロと
かみなりがなった
 
先週の金曜日
 
「明日は土曜日、早く帰るぞー」と心がワクワク
 
そのままの調子で
「お疲れ様です」
一番に会社を退社した
 
車を走らせた
 
家へ帰る途中の道
下り坂になり正面を向いた
ちょうど目線と空が平行になった
夕方だが
空はまだ青い
 
雲はいろんな形で楽しませてくれた
 
クロワッサンやクリームパン
海亀や象
絵本で見たことがある
 
雲は水蒸気が上昇して大気中にかたまって浮かぶ
水滴または氷の粒のことらしい
 
なんとなくわかってはいるが?
でもどうして偶然にしてもいろんな形に似るのは?
と考えてしまう
 
偶然とはいえ、見事に似せてくる
 
本当は孫悟空が觔斗雲(きんとうん)にのって雲で遊んでいるか?
 
空の国があり
青色(空)の紙の上に、白い絵の具で動物や食べ物を書いているのか?
 
下から上空を見上げる
わたしたちは
雲が偶然、動物や食べ物の形になっていると思っているだけかも
 
雨は
空の国で
誰かが叱られた
悲しい出来事がおこったからか
からしずくが落ちてくるのか
 
かみなりは
空の国で
誰かを怒っている音なのか
ゴロゴロと
それとも下界にいる人間たちを怒っているのか
 
晴れは
空の国で
誰かが褒められた
うれしいことがあったか
だから
太陽が“にっ”となって
上空から下を明るく照らしだすのかもしれない
 
きっと空の家族が
下界の人間と同じように
笑ったり・泣いたり・怒ったり
上から青いキャンパスに絵を描いたり
音楽を鳴らしたりしているかも
 
天気の移り変わりも想像するといろいろと楽しめる
 

追求してやったら時の人になっていたのかも

ある番組のはじまりに映る画像と音
 
階段を駆け上がっていく男性・革靴の音
階段を下りる女性・ハイヒールの音
自動販売機にお金を入れる・その音
お金を入れたあと飲み物が受け皿に落ちてくる・その音
それを取り出し口から取り出す・その音
 
その人は日常の音と画像を使って表現する人
 
わたしが見たその回
中華料理屋さんの画と音を録っている
 
ドアが開く
券売機にお金を入れる
券が落ちる
券をとる
椅子に座る
券をおく
換気扇が回る
フライパンを熱する
油をひく
卵を割る
かき混ぜる
熱くなったフライパンへ投入
フライパンの中で卵が熱くなる
箸でかき混ぜる
具材を入れる
火を弱火にする
フライパンを上げる
皿を取り出す
皿に出来上がった料理を移す
皿の料理を整える
皿を握る
カウンターの上へ皿をおく
お客さんが箸を割る
食べる
水を飲む
食べる
のどが鳴る
皿の残りを箸でかきこむ
皿を置く
ドアが開く
お客さん帰る
 
日常を録音し持ち帰ってサウンドアートにするそうだ
おもしろそうな音が作り出されていた
その人はそれに着眼し追求し形にした
 
自分もやってみようかなと思った
でも結局やらなかった
 
その人は
みんながやらなそうなこと
追求してやってみたら注目を浴びていたそうだ
 
やってみたらおもしろかった
やってみたら他の人は追求してやってなかったみたい
 
なんでもそうなんだろう
 
時の人
やったみたからおもしろさがわかったんだろう
おもしろさがわかったから追求したんだろう
そこまで追求してやってる人がいなかったから
追求し形にしたその人に
みんなの目が集まったんだろう
 

もどりたかった

インターホンをピンポーン
 
ドアの向こうで嫁さんが言った
「山」
 
ドアの前でわたしが言った
「川」
 
それでドアが開く
くだらないけど、こんなのが楽しい自分になっている
 
わたしはいつも家に早く帰る
家に帰ると気持ちが楽になる
身体と心がそれを求めている
家族と何気ない話をしている
やっと
 
若い時は、仕事が終了
酒を毎日飲みに
当たり前だった
 
酒の場で家族の話、仕事の話
その時はそれが普通
 
それは
家でも出来たんじゃない
家族としてた方がよかったんじゃない
 
子どもが小さい時に
子どものためにできたこと
家族の未来の話を家族と
 
しなかった
 
出来たのに
 
ドラえもんにお願いをした
ドラえもん、子どもが小さかった時にもどれる?」
 
ドラえもんは言った
「もどれない。
 タイムマシンは完成するかわかんない」
 
「そうか、やっぱりもどれないんだ、わかってたけど」
 
子どもが小さい時に
子どものためにしてあげている場面
嫁さんとこどもと家族の未来の話をしている場面
 
そんな自分をタイムマシンで見に行きたかった
 
空想は終わり
見れるはずはない
やってなかったんだから
 
もう酒はやめている
よって飲みに行かない
だから家に帰るのが早くなった
 
家族との会話が増えたおかげで
あの時こうしておけば・・
もどることができない過去の多さ
 
もっと早くちゃんとやれていたらと思っている自分が毎日いる
 
人生の残りが少なくなってきてから気づいた
 
もっと早くちゃんとやれていたら・・・
 
わたしの
嫁さんの
子どもの
 
今は変わっていたのだろうか
 
わたしの人生
残りは確実に少なくなっている
 
今わたしがひとりじゃないのは
嫁さんの、家族の、おかげ
 
自分が家族に出来ること
わたしに死がくるまで
精一杯してあげよう
遅いかもしれないが・・
 
「死んでしまったら
 本当にもうできないんだよ」
と自分に言い聞かせていた